オウム事件に思う

皆さん、こんにちは。
雪が降ったと思ったら夏日となったり、末法を感じさせる天候ですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、オウムの事件から30年が経ったとのことで、関連するニュースが増えてますね。

当時、私は小学生でした。

教室のテレビに「麻原逮捕」の速報が流れた時、先生含めクラス中で歓声を上げたことを思い出します。

それぐらい日本中が関心を持っていたのですね。

今でこそ世間はオウムを批判してますが、事件前は信者も多く、最盛期には日本で約15,000人、ロシアで約35,000人いたそうです。

テレビに出たり著名人との対談もよく行っていました。

世間が批判し始めたのは事件後のことです。

これでは遅いので、もっと早い段階で関心を持つことが大切です。

オウムは、あの程度の規模だったため、被害もあの程度でしたが(もちろん被害者からすれば大惨事ですが)、もっと巨大になってから牙をむいていれば、もっと多くの人が被害に遭ったはずです。

たとえば、公明党が権力を握れば、必ず母体である創価学会が牙を剥きますから、オウムの被害どころではないですね。

オウム予備軍はゴマンといます。

オウムの後継団体への信者も増えているそうです。

法律で取り締まったぐらいでは根本解決は難しいですね。

より根本的なレベルで解決するために、たとえば「科学」は期待できます。

頑固なキリスト教徒の天動説を変えたようなことが起こるかもしれないのです。

ですので、現在、超常現象とされているものに興味を持つことは大切です。

中部大学教授の大門正幸は、教え子の1人がサリン事件に絡み逮捕されたといいます。

そして、なぜ高学歴のエリートといえる人物が信じてしまったか、その結論として「人間を越えた何か聖なるものの存在や、霊体験や神秘体験といった超常現象を、科学的にありえないものとして表舞台から排除してしまったこと」を根本的な原因に挙げています。

また、著名な懐疑論者のカール・セーガンも次のように言います。

「オウム真理教は、教養ある人々をたくさんひきつけ、なかには物理学や工学の高い学位をもつ人たちさえいた。つまりその教義は、無知な大衆向けではないのである。そこには何か別のことが進行しているのだ」

明治大学教授の石川幹人は「超心理学が進めば、超能力の限界が判明するなど、熱狂的な信奉に歯止めがかかる。超能力はありえないなどとして、放っておくほうがむしろ危険である」と言います。

オウムの事件に触れ、京都大学の元総長が「物理学を学ぶ人間が、空中浮遊などというあり得ない現象に騙されたのは残念」と言ったそうですが、このような調子ではこれからも止めることはできないでしょう。

ついでに、「麻原は死を超越していない」ということについても触れておきましょう。

裁判を傍聴してきたジャーナリストの青沼陽一郎は、麻原が死刑判決を言い渡された時の様子について次のように記しています。

「風貌も随分と変わった。とにかく痩せた。初公判の頃のでっぷりとして、どこかに自信を滲ませた余裕の姿は、跡形もなく消えていた。(中略)

『被告人は、そこに立ちなさい』

小川裁判長が言った。しかし、被告人は椅子の上にじっと固まったまま、無視している。全身の緊張の具合から、それが彼の意思表示なのだと察した刑務官が、直ぐさま彼の腕に手をやった。これを振り払うようにした被告人に、今度は両脇から腕を掴み、立たせようとする刑務官。ところが、教祖はこれにあくまで抵抗する。お尻に力を入れ、身体をくの字にしてまで椅子にしがみついていようとする。いやだ!主文なんて聞きたくない!現実なんて受け入れたくない!まるで駄々をこねる子どもだった。(中略)

こんなに精一杯の抵抗を示したのは、初めてだった。いつもは、刑務官の指図になすがままに従っていたはずだった。なんのことはない。この男、現実をちゃんと把握できていたのだ。それで、こんなに嫌がってみせるのだ。これが、死をも超越したと自負する最終解脱者の正体だった。日本を支配しようとした男の末路だった。あからさまな感情表現に、芸達者の側面も色褪せて消えていく。死刑を怖がる男の本性を、むき出しにしていた」

麻原に限らず宗教指導者は「死を超越した」と主張しますが、もっとよく観察しなければなりません。

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