皆さん、こんにちは。
寒暖差が激しい日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
仏教には諸行無常という言葉があります。
世の一切(諸行)は続かない(無常)ということです。
人間には様々な能力がありますが、無常を感じる力が非常に重要であることは本で書いた通りです。
人間の一部の能力は人工知能のほうが勝ってますが、この無常を感じる力は人間にしか高めることができません。
強弱の違いはあれど、誰でも小さい頃から無常を感じているものです。
ゴマンとある私の体験談の中から1つ公開しましょう。
私が小学生の頃、友達の間ではカードゲームが流行っていました。
ドラゴンボールやガンダム等、いろんなキャラクターがあり、そのキャラクターの強さ等を競い合うのです。
中でもボスキャラ等の強いカードは手に入りにくく、そういったレアなカードは普通のカードと違いキラキラしているので「キラカード」と呼ばれてました。
当時の小学生にとって、キラカードは宝物でありステイタスです。
いいキラカードを持っている人がいれば、何とかして仲良くなろうし、いろんなものと引き換えに交換しようとするのです。
私の友達の一人にM君という子がいました。
彼は、いいキラカードを何十枚と持っていたため、私は彼のカードを見る度に交換してもらおうとしました。
しかし、何度試みても、なかなか交換してくれなかったのでした。
それぐらい、いいキラカードだったのですね。
ところが、ある日、いつものように私がM君のキラカードを羨ましそうに見ていた時のことです。
突然M君が「全部あげる」と言ったのです。
私が驚き、なぜかと聞くと、M君は「中学受験をすることになって、もう遊ばなくなるからあげる」と言うのです。
その時、私は嬉しさよりも寂しさを感じたことを、よく覚えています。
つまり、「もう遊ばないのか」という寂しさであり、「あんなに大事にしていたキラカードに価値がなくなったのか」という寂しさです。
無常を感じたのですね。
似たような体験は誰にでもあるでしょう。
人間にとって最も重要といっていいぐらいの「無常を感じる力」ですが、実は次のようなことも言えるのです。
・無常を感じる力は訓練することで強くできる
・人間は無常を感じる力を強くするための生まれてきた
「世間の常識」に反することばかりですが、もちろん根拠があります。
詳しくは本を読んでください。