予感実験

予感とは、自覚していない無意識のうちに働く予知のことです。

1970年代、ハンガリーの物理学者ゾルタン・ヴァッシーによる皮膚電気伝導度の応答を使った実験があります。
2人が別室に隔離され、送り手がランダムに電気ショックを受けると、3.5秒後に受け手が必ず電気ショックを受けるようデザインされています。この3.5秒間に受け手の皮膚電気応答が上昇すれば、電気ショックの到来をテレパシー的に感知したことになります。5組の被験者について2回ずつ測定したところ、そのうちの6回に有意な上昇がみられたといいます。
超心理学者のディーン・ラディンも次のような実験を行っています。
心理的興奮を測る生理測定機器につながれた被験者に、可愛い動物や美しい風景など、穏やかで平和な画像を見せます。すべての画像が穏やかなものではなく、性や暴力を映し出した過激な画像がランダムに3%入れ込んであります。すると、実際に過激な画像が映し出される数秒前に感情的な反応を示すことがわかりました。知ることができないはずの直後に表示される画像の印象を、すでに予感しているということです。
「予感実験は、その後の追試でも総じて肯定的な結果が得られており、超心理学者たちは確実な現象と考えています。この実験のうまいところは、生理測定機器で無意識の状態を直接検出している点です。被験者は、自分の興奮度が画像を見る前に上がったことは自覚していないので、『被験者の無意識のみが怖い画像を感知して、いち早く体を準備態勢にしている様子』を、生理測定機器でとらえたことになります」(石川幹人)
1989年、超心理学者のチャールズ・ホノートンらによる予知実験のメタ分析によれば、偶然比10の25乗分の1とのことです。
(62人の異なる研究者による113の論文から総計309の実験を見つけ、被験者は約5万人、試行回数は約200万回)

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