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なぜ仏教は暗い話ばかりするのか

「仏教は暗いことばかりいうから嫌だ」とか「仏教を聞くと夢も希望もなくなる」と言う人がいます。このように、仏教に対してネガティブなイメージを持っている人は多いです。確かに、仏教では暗いことばかりいいます。死は、その最たるもので、誰が聞いても暗い話でしょう。しかし、これまでも説明したように、これには次のような理由があります。 現実が暗い 仏教が暗いのではなく、現実が暗いのです。仏教は、悲観主義でも楽観 […]

「死後が地獄なら、良い臨死体験があるのはなぜか」への反論

たとえば、いわゆる天国のような良い臨死体験をしたという人が多くいます。良い臨死体験をした人は、死後を良い世界だと思うようになり、そのため死後や死に対する恐怖もなくなったという流れになっています。一方、当会は仏説の通り「死後は必ず地獄」を主張しています。 地獄は本当にあるのか?苦しみはどれくらいか?誰が堕ちるのか? この良い臨死体験について、次の2点が考えられるのではないかと思います。 実際の死と違 […]

死に際の言葉を集めた研究。地獄を見たという事例

死に際の言葉 臨死体験研究を紹介しましたが、臨終に起こる不思議な現象についても近年研究されています。言語学者のリサ・スマートは、無神論者で合理主義者だった父親が死の間際に「天使を見た」「自分は3日後に死ぬ」などと言ったことをきっかけに(実際に3日後に死んだ)、死の間際の言葉に興味を持つようになったという人です。1500件以上の「最期の言葉」を分析し、死の間際にいる人が発するナンセンスな言葉(五感で […]

悪い臨死体験(いわゆる地獄)の事例

こちらの記事で臨死体験研究について紹介しました。 【最新版】臨死体験研究 悪い臨死体験の事例もあるのでいくつか紹介します。・昔の日本日本霊異記は、日本の仏教説話集としては最も早く、正式名称は日本国現報善悪霊異記といい因果応報の事実を示しているとされています。その中には、行基と智光の次の有名な話があります。奈良時代の三論宗の学僧、智光は行基と競い合っており、行基が大僧正に任ぜられると嫉妬心を起こし行 […]

楽しみがあるのは不幸なこと。善悪がある世界は苦しみの世界。幸せは浸るためではなく自己を知るためにある

「楽しみ」と「苦しみ」の区別、つまり善と悪の区別がある世界に真の安らぎはありません。幸せや楽しみがあるというのは、そもそも不幸なことなのです。 善悪の区別がない世界がある 善悪の区別のない世界は実在し、仏教では悟りといいます。 「悟り」とは何か?本当に可能なのか?どうしたら開けるのか?どれほど難しいのか? 悟りだとイマイチわかりにくいので、私は死の解決と言っています。 幸せは死の解決のための手段 […]

芥川龍之介の自殺の根本原因は無明

「鼻」が夏目漱石に絶賛され文壇に躍り出た芥川龍之介。しかし、次のように彼は次第に苦しみを吐露していきます。「何故生きてゆくのは苦しいか、何故、苦しくとも、生きて行かなければならないか」「どうせ生きているからには、苦しいのは当たり前だと思え」(仙人) 「見給え、世界の名選手さえ大抵は得意の微笑のかげに渋面を隠しているではないか?」「自殺しないものはしないのではない。自殺することができないのである」「 […]

兵士は死が怖くないのか

「死が怖くない」などと高を括っていた人が、いざ死に直面するとまったく逆の反応を示すことを、こちらで詳しく説明しました。 死より怖いものはない。死は怖くないと思わせる心がある。死の恐怖は人間の優れた能力。 同じことは戦争で戦う兵士にもいえます。「戦時中の兵士たちは、国のために喜んで死んでいった」という話は多いですが、果たしてどうでしょうか。巣鴨拘置所の教誨師だった花山信勝は、次のような話をしています […]

老人は死が怖くないのか

「死が怖くない」などと高を括っていた人が、いざ死に直面するとまったく逆の反応を示すことを、こちらで詳しく説明しました。 死より怖いものはない。死は怖くないと思わせる心がある。死の恐怖は人間の優れた能力。 同じことは老人にもいえます。「死は怖くない」と自信たっぷりに言う老人は多くいます。国の統計によれば、年を取るほど「死は怖くない」と思う人が増えるようです。人生経験が豊富で、統計上は若者よりも死ぬ確 […]

成功者は死が怖くないのか

「死が怖くない」などと高を括っていた人が、いざ死に直面するとまったく逆の反応を示すことを、こちらで詳しく説明しました。 死より怖いものはない。死は怖くないと思わせる心がある。死の恐怖は人間の優れた能力。 同じことは世間的な成功者にもいえます。世間的な成功者の中には、「やりたいことは全部やったから、いつ死んでもいい」などと言う人がよくいますが、果たしてどうでしょうか。ビートたけしは、よく「いついつま […]

僧侶は死が怖くないのか

「死が怖くない」などと高を括っていた人が、いざ死に直面するとまったく逆の反応を示すことを、こちらで詳しく説明しました。 死より怖いものはない。死は怖くないと思わせる心がある。死の恐怖は人間の優れた能力。 同じことは僧侶にもいえます。悟りを開き、死をも乗り越えた境地にいると自他共に認める仏教徒は少なくないですが、果たしてどうでしょうか。時の福岡藩主、黒田斉清は菊をこよなく愛していたことで知られていま […]