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やっぱり死は怖かった。臨死体験研究のパイオニア的存在、エリザベス・キューブラー=ロスの嘘

「死は怖くない」と主張する人はたくさんいます。しかし、平生元気がいい時に想像する死と実際の死との間には深い深いギャップがあります。そのことをこちらで詳しく説明しました。 死より怖いものはない。死は怖くないと思わせる心がある。死の恐怖は人間の優れた能力。 ここではキューブラー=ロスの事例を紹介しましょう。 精神科医のエリザベス・キューブラー=ロスは、ターミナルケア(終末医療)の先駆者であり、「死の専 […]

【悲劇】白骨の御文が作られるまでのエピソード

蓮如在世の延徳元年、山科御坊の近くに青木民部という浪人がいました。民部には、清女という17歳になる一人娘がおり、清女は身分の高い武家に見初められ、8月11日に式を挙げることになりました。貧乏浪人の娘が大身の武家に嫁ぐという話しは滅多にあることではありません。願ってもない良縁に喜んだ民部は、先祖伝来の大切な武具まで売り払って嫁入り支度を調えました。しかし、幸せな彼らを不幸が襲います。式の当日、主役の […]

托鉢や乞食は自分のためではなく人のためにやっている

利他が人生の目的である死の解決をするために非常に重要であることは、こちらの記事で詳しく説明しました。 【自利利他】人を幸せにする幸せ。その限界と重要性。 そのため、釈迦を始め、仏教者は人間に利他心を生じさせるため、様々な手を使っています。たとえば、托鉢や乞食(こつじき)といった行為は、自分が欲しくてやっているのではなく、縁を結ぶためであり、相手に大切なものを出させて利他心を生じさせるためにやってい […]

望まない孤独は万病のもと。詐欺師も広告も宗教も孤独につけ込む

「人間元来一人で生まれて一人で死んでいくのである。大勢の中に混じっていたからって孤独になるのは、わかりきったことだ」(田山花袋/小説家) 孤独の怖さ 周知の通り、望まない孤独は健康に深刻な害を与える万病のもとです。孤独のリスクについて、心理学者のジュリアン・ホルトランスタッド(ブリガムヤング大学教授)は、「一日タバコ15本吸うことに匹敵、アルコール依存症であることに匹敵、運動をしないことよりも高い […]

人間は絶体絶命の状況に置かれても安心してしまう【仏説譬喩経より】

仏説譬喩経には、人間の実相を教えた次のような話があります。曠野をさまよう1人の旅人がいました。すると、どこからともなく、獰猛な大虎が旅人に襲いかかってきました。それに気づいた旅人は必死で逃げましたが、距離はみるみるうちに縮まります。他にどうしようもなく、ひたすら逃げていると、井戸があることに旅人は気づきました。井戸からは樹の根が下に垂れ下がっており、旅人は間一髪のところで根を伝って大虎から逃れまし […]

【睡眠欲の正体】睡眠で人生が破滅する

「朝起きて 夜寝るまでに 昼寝して 時々起きて 居眠りをする」「世の中に 寝るより楽は なかりけり 浮世の馬鹿が 起きて働く」 これらの歌の通り、人間は寝ることが大好きです。睡眠での失敗は誰にでもあるでしょう。睡眠を邪魔されれば、善知識だろうが親だろうが、心の中で八つ裂きにします。善知識は聴聞の妨げになるから起こしてくれたのであり、親は遅れないよう起こしてくれたのにもかかわらずです。釈迦十大弟子の […]

【名誉欲の正体】名誉のためなら死を選ぶこともある。

「立場や地位を求め闘うことは、私たちの遺伝子に刻み込まれた本能であって、ヒエラルキーにおける立ち位置は私たちの幸福の感情を左右します。なので私たちは、自分より社会階級が低い人と自分を差別化するのにエネルギーを費やします。自分たちがどのヒエラルキーに属するか信号を送ろうとし、実際よりも少し高い社会的地位にあるように見せかけようとします」(マイク・ヴァイキング著「デンマーク幸福研究所が教える『幸せ』の […]

【色欲の正体】どんなに真面目そうに見える人でも性欲が渦巻いている。縁さえくればどんな性犯罪でも犯す

「インド独立の父」ガンジーは、今日「聖人」と評されている人ですが、彼には次のようなエピソードがあります。具合の悪い父をガンジーが看ていた時のことです。突如、性欲にかられたガンジーは、父親の世話を叔父にまかせると、熟睡中の妻を起こし行為に没頭しました。その間に父親が死んでしまい、死に目にあうことができませんでした。その時の行為をガンジーは、「大いに恥じ、大いに悲しんだ」と言い、次のように語っています […]

【財欲の正体】人間は大金持ちになっても満足できない

A「あなたが一番影響を受けた本はなんですか」B「銀行の預金通帳だよ」(バーナード・ショー/劇作家)」 財欲は、1円でも多く金が欲しいという欲です。小説家の武者小路実篤は、「金のある者は、金があるために不正をし、金のない者は、金がないために不正なことをする」と言いましたが、金が有っても無くても欲しい欲しいと餓えているため、縁さえくれば財欲からいろんな罪悪を造ってしまいます。「サラリーマンが嵌まる甘い […]

【食欲の正体】極限状態になれば人を殺してでも食う

現代の日本は飽食の時代なので、食欲の強さは普段感じないかもしれませんが、満たされない極限状態になると恐るべき本性が表れます。いくつか事例を紹介しましょう。信長の家臣であった太田牛一が著した信長の一代記「信長公記」には、鳥取城の兵糧攻めについて次のように書かれています。「初めのうちは、5日に1度、あるいは3日に1度、鐘をつき、それを合図に、雑兵が全員で柵ぎわまで出て来て、木の葉や草を採り、特に稲の切 […]