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【愛の欠点】人間の愛は盲目の愛。良かれと思ってやってあげたことが裏目にでる

人間の愛は、物事の分別がつかない盲目の愛です。善悪というのは非常に複雑です。愛情から相手のために良かれと思ってやってあげたことが、結果として相手を傷つけたり裏目に出ることがあります。ハチミツを与えられた生後6か月の男児が死亡するというニュースがありました。1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあり、ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにはリスクが高い食品です。男児の […]

人間に無償の愛はできない

人間の愛は自分の都合を優先する、自己中心的な愛です。「すべての生物は、自分の利益が高まるように利己的に行動している。そして、利害が対立する相手とは競争したり、時には戦ったりする。もちろん、自然界には助け合いの関係もある。しかし、それも助け合うほうが得だから、助け合っているのである。ただ、それだけのことなのだ」(稲垣栄洋/静岡大学農学部教授) 小説家の有島武郎は、「愛の表現は惜みなく与えるだろう。し […]

「長者の万灯より貧者の一灯」。求道では金持ちがホームレスより有利とは限らない

「長者の万灯より貧者の一灯」という諺があります。「金持ちの多くの喜捨より、貧者の心のこもったわずかの喜捨のほうが功徳が大きい」という意味ですが、この諺は次の経典にある話に基づいています。仏教に帰依したアジャセ王が、釈迦と弟子たちを供養するために燃灯会を開いた時のことです。おびただしい数の灯が城から祇園精舎まで連なり、夜を鮮やかに彩りました。それを、難陀という女乞食が見ていました。彼女は、日頃から仏 […]

円谷幸吉に学ぶ成功と病苦

「父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」 こう書かれた遺書を残し、マラソンランナーの円谷幸吉は自殺しました。福島県の農家に7人兄弟の末っ子として誕生した幸吉は、小さい頃から良くも悪くも我慢強い性格でした。5歳で結核性の関節炎になった時も、我慢しすぎたために医者に「もう少し遅かったら取り返しのつかないことになっていた。それにしても、こんなになるまでよく我慢したものだ」と言わ […]

行動しないと自己はわからない

人生には目的があり、それは死の解決(悟り)であり、悟りを求めることを求道といいますが、求道は自己を知る道であることはこちらで詳しく説明しました。 「自分」とは何か?人生は自分を知るためにある。自分を客観視する方法とは?本当のマインドフルネスとは? 行学 行動して学ぶことを行学といいますが、座学よりも行学のほうが重要です。座学だけで聴聞となり自己を知ることができるのであれば、それに越したことはないの […]

形をつくろう。心は形の影響を受け、形は心の影響を受ける。

人間は形に影響を受けます。このことは体験的にわかっている人が多いと思いますが、研究している人もいます。心理学者の春木豊(早稲田大学名誉教授)が、著書「動きが心をつくる」の中で紹介している事例です。顔の方向が「上向き」「正面」「下向き」のそれぞれについて、背骨が直立の場合と曲げた場合の計6種類の姿勢をとったところ、首が下向きの場合と、背筋を曲げた場合でネガティブになったといいます。「うつ気分になると […]

山本良助に学ぶ「聴聞」

江戸時代、加賀国(現在の石川県南部)に山本良助という熱心な求道者がいました。加賀は寺の町です。この時代のことですので説法は朝昼晩と1日中行われており、山本良助は1日中聴聞していました。ところが、どんな人の話を聞いても善知識に遇えなかったといいます。先に説明したように、真剣に求めると知識の力量を見抜けるようになるのです。そんなある時、風の便りで讃岐(現在の香川県)に庄松という人がいると、山本良助の耳 […]

仏教は若者がやるべきもの

仏教を「年寄りの慰みもの」ぐらいのイメージを持っている人は多いですが、とんでもないことです。「若きとき、仏法は嗜め。年よれば、行歩もかなわず、眠たくもあるなり。ただ、若きとき、嗜め」(御一代記聞書)(訳:若い時に求道すべきである。年を取れば、説法を聞きに歩いて行くことも難しく、聴聞しながら眠くなってしまう。ただ、求道は若い時にすべきなのである)こちらの記事でも説明したように、長く生きるほど世間の垢 […]

「経験は、あなたが禿げた時に手に入るクシである」 体験の欠点

体験というのは強い力がある一方で、遅いという欠点があります。詩人のエッシェンバッハは、「若い時われわれは学び、年を取ってわれわれは理解する」と言いましたが、この流れでは遅いのです。たとえば、1億円を手に入れた幸福感を、手に入れて初めてわかっていたのでは遅いということです。「経験は、あなたが禿げた時に手に入る櫛である」というアルゼンチンの古い諺もあります。体験して初めて理解するのは下の下です。ですの […]

すべての不幸を勝縁にする

勝縁とは、すぐれた良い縁のことですが、一切の不幸(幸もですが)を死の解決のための勝縁とすべきです。作家のプルーストは、「病人というものは、正常な人よりも己れの魂により近く迫るものだ」と言いましたが、不幸な時というのは無常を観じる良い機会です。庄松がある同行を誘って聴聞に行こうとした時のことです。その同行は、「今日は、病気で具合が悪いので聴聞を休みたい」と言いました。それを聞いた庄松は、こう言って叱 […]