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仏教には大きく2種類ある。聖道門と浄土門とは

仏教は悟りを求める道ですが、その方法に聖道門と浄土門の大きく2つあります。 聖道門 52段ある悟りを1つ1つ自力で上がって行く方法です。・誰もできない道結論から言うと、この方法は三祇百大劫という途方もない時間がかかり、人間にはできません。大集経には次のように、釈迦入滅後に仏教が衰退するさまが予言されています。 正法(釈迦死後500年間)教・行・証像法(正法が終わって1000年間)教・行末法(像法が […]

【四弘誓願】すべての求道者が、求道をスタートする時に立てるべき4つの誓いとは何か

すべての求道者が、求道をスタートする時に立てるべき4つの誓いがあり、四弘誓願といいます。 衆生無辺誓願度:すべての生物を救うという誓い煩悩無数誓願断:規則正しい生活をするという誓い法門無尽誓願学:仏法をすべて学ぶという誓い仏道無上誓願成:死の解決をするという誓い 衆生無辺誓願度 すべての生物を救うという誓いです。1番最初に「衆生無辺誓願度」が立てられていますが、この流れの通り、他を救うことが最優先 […]

釈迦の生涯。釈迦は何に悩み、どう解決し、何を伝えたかったのか

仏教の開祖、釈迦について説明します。 釈迦とは 釈迦の名 釈迦という名前は、サンスクリット語のシャーキャの音写です。釈迦の呼び名は複数あり、一例を挙げます。・本名本名は、ガウタマシッダールタといいます。 ・称号仏陀や世尊など、称号をそのまま釈迦の別名にすることもあります。地球上で仏になったのは釈迦だけなので、称号だけで釈迦を指していると分かるのです。 仏とは何か?釈迦も仏、真理も仏。 ・称号を加え […]

信心には2種類ある。死がくれば崩れる自力信心と死がきても崩れない他力信心

求道は求信ともいわれ、信仰を求める道です。「言葉による内省によって到達する悟りの境地も、最後は信ずるという無分別智によって初めて達せられるものである。仏教では、悟りによって得られる知恵を阿耨多羅三藐三菩提と呼んでいるが、この知恵を得るためには、『信力堅固』であらねばならないと、信ずることによってのみ到達できることを述べている」(望月清文/城西国際大学教授) 自力信心と他力信心 しかし、信心には2種 […]

人間には人を殺しても何とも感じない心理がある

動物を殺しても何とも感じない心理がある ある畜産高校の女生徒が、大切に育ててきた豚を出荷することになった際、次のように言っていました。「もう出荷されるのか、と寂しくなったが、人に食べられるために生まれてきたんだと。美味しく食べてもらえたらうれしい」豚は、人に美味しく食べられることを本当に喜んでいるのでしょうか。そんなはずはないでしょう。「ブタも人間同様、生への欲望や、殺されるときには苦しみ、悲しみ […]

人間は悪いことをしやすいようにできている。縁さえくれば何万人でも殺してしまう

罪悪は造りやすい 心理学では、自分の興味・関心のある情報に選択的に注意を向け、優先して記憶に残そうとする選択的注意というフィルターが人間の脳にはあるとされています。代表例として、パーティー会場のような騒がしい中でも、自分が興味のあるキーワードは聞き取ることができるカクテルパーティー現象があります。この能力を活かせば、善をする→善をしやすくなる→ますます善をする、といった好循環にすることもできるでし […]

ガリレオ裁判がキリスト教にとって致命的な出来事といえるワケ。科学の批判に耐えられない宗教に価値はない

教義を変え謝罪した教会 周知の通り、ガリレオはコペルニクスの地動説を支持し、教会が支持する天動説を批判したため、1633年に宗教裁判にかけられ有罪判決を受けました。天動説を取る教会にとって、地動説を唱えるガリレオの存在は聖書を否定し神を否定することであったため、教会は徹底してガリレオを迫害したのです。しかし、359年後の1992年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が、ガリレオ裁判が誤りであったことを認 […]

人間の本体である阿頼耶識とは。阿頼耶識の死が完全な死

阿頼耶識とは 阿頼耶とは、サンスクリット語「アラヤ」に漢字をあてたもので、中国語で蔵という意味です。識は心の意味です。 すべての業が納まっている 阿頼耶識は一切の業を納める蔵のような心であるため、蔵識(ぞうしき)ともいいます。業とは、サンスクリット語「カルマ」の中国語訳で、日本語では「行為」を意味します。業について詳しくはこちらを参照ください。 釈迦が1番伝えたかった因果の法則とは 仏教は業が主体 […]

すべての結果は自分に原因がある。釈迦が1番伝えたかった因果の法則とは

仏教では「因果の法則」というものを説いています。因果の因とは行為のことで、果とはその行為が引き起こす結果のことです。つまり、因果の法則とは行いをすれば必ず結果が生ずるということです。以下、因果の法則の要点をまとめます。 業 業とは、サンスクリット語「カルマ」の中国語訳で、日本語では「行為」を意味します。仏教は業が主体の教えです。・阿頼耶識業を造ると、人間の本体である阿頼耶識の中に結果を引き起こす力 […]

科学は真実と同義ではない。科学は不完全

今日、「科学的」という言葉が「真実」を意味するかのように使われていますが、それは正しくありません。科学は欠点がある不完全なツールでもあります。「科学者たちが公的な立場を確立するようになると、彼ら自身も圧制的になり、自分たちの真実が絶対的なものであると主張し始めたのだ。その結果、『科学的』という言葉は現在、『真実』と同意語のようになってしまった」(ブルース・リプトン) 科学の真理は「実験・観察・計算 […]