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オルソップに学ぶ死の恐怖と人間の本性

死の恐怖を感じただけでなく、その恐怖が続かない心理も描写している事例を1つ紹介します。〇本の内容アメリカの政治コラムニスト、スチュアート・オルソップは、1971年に急性骨髄性白血病(AML)と診断され、その体験を著書「最後のコラム」に綴っています。AMLは発病後1年ほどで死に至るとされており、死を間近に感じた人間がどういう心理になるか詳細に描写しています。・処刑の一時停止本の原題は「Stay of […]

人間は「自分だけは絶対に死なない」と思っている

死は信じられない 「死が怖い」と悩んでいた人に対して、「死なんて有り得ない心配せずに、もっと楽しいことを考えよう」とアドバイスしていた人がいました。古代インドの叙事詩マハーバーラタには、ヤクシャという精霊が賢人ユディシュティラに「最大の脅威は何か」と尋ねる場面があります。いわく、「日々無数の人々が死んでいるのに、私たちはまるで不死であるかのように生きていること」人間は、自分の死は信じられません。 […]