哲学者ルソーに学ぶ、人に親切にするときの心掛け。気を遣っているように思わせずに気を遣う

人に親切にする際は、気を遣っているように思わせないように気を遣うという点も大切です。

「落穂拾い」などの作品で知られるフランスの画家ミレーが、まだ無名だった時のことです。ミレーはストーブを燃やす薪も、妻子に食べさせる食べ物も満足にない極貧の生活をしていました。
ある日、哲学者のジャン・ジャック・ルソーが友人のミレーを訪ねてきました。
「実は、私の知人が君の絵のファンでね。1つ分けてもらえないだろうか」
こう言って、ルソーは懐から封筒を取り出しました。
「これは知人から預かってきた絵の代金だが、いくら入っているか私にもわからない。少なくても勘弁してくれないか」
「もちろん、いくらでもかまいません」
ルソーが帰った後、ミレーが期待せず封筒を開けてみると、当時の金で500フランもの大金が入っていました。ミレーは大変喜び、絵を買ってくれた人に深く感謝しました。
それから数年経って、ミレーはルソーの家をちょっとした用件で訪ねました。居間に案内されてみると、なんと目の前の壁に、その時に売った絵がかかっていました。ルソーの気遣いにミレーは言葉にならないほど感動したといいます。

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