本ができるまで

戦争にウイルスに地震にと、流れるニュースを見て、まさに末法だなと思う日々です。

※末法の意味については、こちらをご覧ください。

仏教者は、あらゆる苦しみを勝縁(良縁)にします。人生の目的である死の解決をするために、不幸を活かすのです。

世間では、死を遠ざけるメッセージがよく流れますが、これは死の解決の方法を知らないからです。

死を遠ざけたところで、根本解決にはなっていません。死は厳然としてあり、近い将来、必ず死にます。そして、死ねば死後は必ず地獄です。

ですので、死の解決をするために、死を近づけ、他人の死を自分事として受け止めるのです(仏教では無常観という)

どうしたら死の解決ができるのか、それを仏教の開祖である釈迦は説き続けました。

その説法の記録が今日、経典として残っています。

しかし経典は膨大な数があり、1文字理解するだけでも困難です。

ですので、仏教のエッセンスを、私は本にまとめたのです。

本が出来上がるまでに10年ほどかかっているのですが、今回は、それまでの経緯を説明したいと思います。

現在、8冊の本を出しており、それぞれ次のタイトルとなっています。

・第1巻「死後は必ず地獄」

テーマ:死後の世界

・第2巻「人生の目的は死の解決だけ」

テーマ:幸福

・第3巻「死はすべてを破壊する」

テーマ:死

・第4巻「罪悪観を極めると血を吐いて死ぬ」

テーマ:罪悪観

・第5巻「愛の限界と力」

テーマ:愛

・第6巻「仏」

テーマ:仏

・第7巻「仏教療法」

テーマ:メンタルヘルス

・第8巻「愛と性の真実」

テーマ:恋愛、性

これらのタイトルは、単なる思いつきでできたものではありません。

1.本を書く前の話

当時は、その時々に思いついたテーマでブログを書いていました。

数百文字ぐらいの記事を何百個と書いていたのです。

そうするうちに、もっと体系的に、もっとまとまりのある形にしたいと思うようになりました。

「この本を読むだけで仏教のすべて、求道の流れのすべてがわかるような本にしたい。それも、できる限り簡潔にエッセンスだけを詰めこみたい」

そう思うようになったのです。

2.キーワード探し

本を書くにあたり、まず古今東西の重要と思われるあらゆる文言(名言や格言等)を集めました。

仏教はもちろん、科学、精神医学、恋愛、ビジネスetc.ジャンルを問わずです。

本やウェブから探し、結果として何千という数になりました。

そして次に、それらの文言が何に関する文言なのか、キーワードを1つ1つピックアップしていきました。

たとえば、歎異抄の「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という一文であれば、「善人」「悪人」「罪」「歎異抄」などといったキーワードが該当します。

なじみのないワードではなく、できる限り知られたワードをピックアップするために、google等が提供しているキーワードツールも活用しました。

この作業を何千とある言葉で繰り返したのです。

同じ様なキーワードをカテゴリで括り、さらに同じ様なカテゴリを、もっと大きなカテゴリで括りという作業をひたすら続けました。

そうして最終的に浮かび上がったキーワードが8つあり、それらをテーマにした本にすることにしたのです。

ですので、1冊ずつ書くのではなく、8冊同時に書いていき、結果として10年近くかかってしまいました。

これでもかなり量をそぎ落としています。もとはこれの3倍以上の量がありましたが、同じような話を削除するなどしました。

まずは本を読み理解することが、死の解決の近道です。

「仏法は聴聞に極まる」ですが、本を読むことが聴聞となります。

メンタルヘルスも恋愛も求道も、人生の数々の問題を、これらの本だけで解決できるようにまとめたつもりです。

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