仏教には福田という言葉があります。「福徳を生み出す田地」の意で、布施すべき対象のことです。種をまくと収穫があるように、対象に布施すると功徳が得られます。その福田に次の3つがあり、三福田といいます。
・恩田
恩に報いるべき対象のことで、恩に報いることで福徳が得られます。
対象:阿弥陀仏・善知識・父母
・敬田
尊敬・信仰すべき対象のことで、敬うことによって福徳が得られます。
対象:阿弥陀仏・善知識
・悲田
哀れみを受けるべき対象のことで、恵みを施すことで福徳が得られます。
対象:働きたくても働けず本当に困っている貧者や、病人などの苦しんでいる人
1億円持っている人に1万円あげるのと、1円しか持っていない人に1万円あげるのとでは、相手にとって1万円の価値が違い、有難さが違います。