【一期一会】袖振り合うも他生の縁はあるか?

ある営業マンと初めて出会った時のことです。
仕事の話も一段落し、どこに住んでいるかという話になりました。すると私と同じ池袋に住んでいると言いました。池袋も広いので、ここまでは少し嬉しいというぐらいでした。
ところが、さらに話していくと、なんと同じマンションに住んでいることがわかりました。2人で驚きながら、さらに何階に住んでいるのか聞くと(このマンションは14階建て)、驚くことに私の隣の部屋に住んでいたのです。
このような偶然とは思い難い出会いは、大なり小なり誰にでもあるでしょう。
しかし、すべての出会いは、それだけで何らかの特別な因縁があると思われます。仮に1日平均3人と出会い、80年まで生きるとすると、87,600人としか出会えない計算になります。とすると、80億近い人口の99.9999%とは出会うことができません。次のような数字もよく見かけます。

何らかの接点を持つ人 30,000人
同じ学校や職場、近所の人 3,000人
親しく会話を持つ人 300人
友人と呼べる人 30人
親友と呼べる人 3人

いずれにしても、地球上のほとんどの人とは何の接点も持つことなく、互いに死んでいくことになるのは間違いありません。また、ここであげた数字は、「現在世」の「地球上」における「人間」だけの数字であり、過去世の人間も地球外の人間も人間以外の生物も入っていません。
生まれ変わり研究」で知られるヴァージニア大学のジム・タッカーは、「一つの生涯で培った関係は、次の生涯に引き継がれる可能性が示唆される」と言い、「他の人たちとの結びつきが、再生する場所を決めるうえで大きな役割を果たすかもしれない」と推測しています。
仏教の教えからきている「袖振り合うも多生の縁」という諺があります。良くも悪くも、現在世で深い関係であるほど、過去世でも深い関係にあったということであり、そして未来世以降でも深い関係になるのではないでしょうか。
仏教には、一期一会という言葉があります。一瞬一瞬の出会いを大切にするということですが、この心がけを持ち、目の前の人の救済に全力を尽くさなければなりません。

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