芸能界で成功すれば幸せになれるか

幸せを手に入れたために新たに生じる苦しみがあり、それを仏教では有無同然ということをこちらの記事で詳しく説明しました。

【幸福の欠点】有無同然 成功する苦しみがある

ここでは、「華やかな世界」の代表格といっても過言ではない芸能界からいくつか紹介しましょう。
ZIPという朝番組で、その時の出演者であった5人のAKBのメンバーにこんな質問がされていました。
「人生をやり直すならもう一度AKBをやりたいか?」
すると、5人中4人が「普通の女の子として一生を過ごしたい」と回答したのです。
AKBといえば、21世紀にCDデビューした日本のアーティストで最高売上を記録するなど、今や国民的アイドルです。憧れて入りたい女の子も非常に多いはずです。しかも、この4人は人気ランキングにおいて最上位7位以内にランクインしており、通称神7(セブン)とも呼ばれる、トップアイドル中のトップアイドルです。しかし、その選ばれた当の本人たちは、同じことは2度としたくない、と言っているのです。ちなみに、5人全員がこの放送から数年以内にやめています。
別のメディアでも次のように語っています。
「どっかで感情をなくした。真剣に色んな事、真に受けてたらやっていけない世界。メンタル壊れちゃう。一回感情を殺した」
「(生まれ変わってもアイドルになりたいかと聞かれ)ならないかな、十分満喫できたかな、生まれ変わったら猫とか、自由でのんびりしてていいかな」
「AKBは真面目に頑張ったり、一生懸命やったり、ストイックにやったり、それが正解じゃないところ。真面目な子が損をするような世界でもある」(渡辺麻友)

「過去の自分が一番怖い。SDNをよくやれたなって。同じ過去を繰り返せって言われたらちょっとイヤ。今はのんびり、ぬるま湯に入っている気分なので、ちょっと戻りたくない」(芹菜)

「モーニング娘。」の道重さゆみは、活動をやめることになった時、「やめた後に一番したいことは何か」と聞かれ、次のように答えています。
「うつぶせ寝です(笑)。この寝方が一番好きなんですけど、そうすると顔がむくんだり、目がパンパンに腫れがちなんです。自分で『25歳がさゆみのかわいさのピーク』と周囲に宣言してたので、言ったからにはプロ根性でやり遂げないといけないから(うつぶせに寝なかった)。だから、夜中にご飯を食べるとか、目覚まし時計を掛けないで寝るとか、できなかったことをやりたいです」
アイドルという幸せを維持するために、普通の人なら当たり前に得られる幸せを諦めなければならないということです。
お笑いタレントの松本人志は、女優の竹内結子が自殺した際に次のような話をしています。
「多分俺も、周りから仕事が順調そうに見えてると思うけど、40年くらいやってるけど、順調やと思ったこと1回もないけどね。だから、本人にしたらいろいろありますよ」
EDM(Electronic Dance Music)界で最も人気のあるDJといわれていたアヴィーチー。彼は28歳の若さで自殺していますが、生前、ローリングストーン誌のインタビューでこう答えていました。
「成功したことで得たチャンスや安心感には感謝しているよ。世界中を飛び回って演奏できるなんて本当に恵まれているとわかっている。でも、アーティストとしての人生が大きくなりすぎて、人間としての人生がほんの少しになってしまった」
「どう生きるかを考える必要にかられた。成功するために成功を求めているって感じだったから、もう幸せを感じられなくなっていたのさ」
アヴィーチー(サンスクリット語で無間地獄の意味)は、自らアヴィーチーに堕ちてしまいました。
登録者数は1億人を超え、「世界で最も有名なYoutuber」ともいわれるピューディパイは活動休止の理由を聞かれ、こう答えています。
「もう決めたことだから、前もって伝えておこうと思う。僕は疲れたんだ。本当に疲れた。はっきりとした予定は決めていないが、来年の初め頃からしばらく休息をとる」
人気アイドルグループ嵐のリーダー大野は、活動休止の理由の1つとして「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」からだといい、報道によれば「もうアイドルは嫌だ!」と叫んだといいます。
他にも、成功の苦しみを訴える人は数多くいます。
「ファッション誌にファッションショー、ラジオにバラエティにドラマに映画になにからなにまで引っ張りだこ。歌手デビューまでして日本中からもてはやされ、芸能界に憧れる女の子が欲しがるものをわたしはすべて手に入れた。
でもわたしは幸せじゃなかった。全然、幸せじゃなかった」(吉川ひなの/タレント)

「(活動休止の理由について)ほんとに狭い世界で生きてたんだなって事に、気づかされて」
「仕事のプレッシャーとか、私に求められてたものから逃れたかった」
「ホントわからないけど、できたら外国でボランティアとかやりたい。なんかゼロの状態で人と接するというか、特別扱いされない・・・・、私なんかカフェでウエイトレスやったらほんと使えない奴で怒られると思うんだけど、この仕事(音楽)、得意なことばっかりやってるとなんかバカになっていくような気がして、今、誰も私に変な指示とかしないし、音楽的にも『これはないんじゃない』とか言う人はいないし、ほんと私を叱る人もいない・・・・」
「自分のイメージだけがどんどん大きくなって本来の自分とかけ離れてしまって、しまいには自分でもどんな状況に置かれているのか、自分の事なのによくわからなくなっていた」(宇多田ヒカル/歌手)

「撮影はつらいですよ。毎日が大学入学共通テストを受けているようで、なんでうまくいかなかったんだ、なんでこんなレベルなんだと思って寝られない。いつまでこれをやっているのかなって。撮影がない時期は、超幸せですから」(大沢たかお/俳優)

「ドラマの現場を楽しいと思ったことは1度もなかった。『早く終わらないかな』と思っていた」
「正直、明日どうなるかわかりません。もしかしたら自殺しているかもしれないですね」(香取慎吾/タレント)

「芸能界ってこんなに大変なのかな。外を歩くだけでプライベートのこと、いろいろ言われたりして、汚い世界だなと思った。辞めたいなと思ったりもしました」(きゃりーぱみゅぱみゅ/歌手)

「(事務所を退所して)いまの気持ちを表すとしたら、『すがすがしい』の一言」
「仮面をつけて自分を偽り続けるのはもう限界でした。テレビのバラエティ番組では、端的で面白くてキレのいい発言が求められます。何か聞かれたら、間髪入れずに答えるのがテレビでの正解。しかも求められるのは、あくまでブルゾンちえみとしての発言です。自分自身の言葉でしっかり語りたくても、バラエティ番組のひな壇に並んでいる限り、それは求められない。自分が視聴者としてテレビを見ていた時に、『このタレントの言葉、嘘くさいなあ』ってシラケていたにもかかわらず、今の自分は視聴者に嘘をついているんじゃないか。そんな葛藤がすごくありました」
「事務所をやめると話した時に、『大人になりなよ』とアドバイスしてくれた方もいます。その方のおっしゃることは理解できます。だけど、ここで言う『大人になる』って、どういう意味でしょうか。『妥協できるようになる』『しようがないと思いながらやれるようになる』ってことですよね。私は妥協して生きていくような大人にはなりたくなかった」(ブルゾンちえみ)

「すっごく窮屈でしたね」
「(干されているという感覚は)全然ありました。めっちゃ叩かれてたので。新聞でもテレビでも、ネットでも」
「友達すら作っちゃいけなかった」
「隠さなきゃいけないので、とにかく窮屈」
「親がいるところで食事に行ったり、家族の一員みたいな感じ」
「(2人きりのデートは)ないです」 (鈴木亜美/歌手)

「(“さくらんぼ的な大塚 愛”を求められ)そうしなきゃいけない。波が止まっちゃいけないと、いつも苦しくて・・・・」
「会ったこともない人と恋愛(をしていること)になったり、そういうことがいっぺんにわかり始めて、この世界の恐ろしさを知った」
「わたしは『さくらんぼ』にしがみついているわけじゃないのに、そういう風に(世間に)出されると、何のためにやっているんだろうと。イメージを持たれず、自由にいたい」(大塚愛/歌手)

「グループってみんなライバルだし。私もTKファミリーって名前がついていて、誰がファミリーって言ったんだろうって思って。誰一人ファミリーなんて思ってないですよ」
「みんなそう(1位を獲りたい)思っているので、みんな敵なんです」(華原朋美/歌手)

「(当時のメンバーとの関係性ついて)仲良しグループとは違う。ライバルだし、常に競っていないといけない」(福田明日香/元モーニング娘。)

「型にハマるのが嫌だから芸能界に入ったのに、意外と型なんだなって・・・・」
「こっから逸脱したらもう芸能人じゃないんだって思って、すごい窮屈なんです」
「見えないようなルールがあって。こんなことを発信しちゃいけないとか、こんなこと言っちゃけないとか。しがらみまみれなんですよ」
「自由に動いているように見えるんでしょうね。編集で良いところばっかり見てるから・・・・。
でも実は狭い箱に入れられて、『この狭い箱の中で表現しなさい』って。出ちゃダメよ、そのラインからみたいな。『え~っ!?何で言いたいこと言えないんだ!』みたいな。そこと今戦っている感じなんです」(田村淳/タレント)

「名声とは残酷なものだ。名声を得たために大きな孤独を味わうなんて、最悪な類のカルマだよ。名声を得た人間は群れからはぐれたガゼルのように、ライオンの群れにたちまち行く手を阻まれてしまう」(ブラッドピット/俳優)

「名声は最初のうちはおもしろいかもしれないけれど、そのうち閉じ込められたような息苦しさをおぼえ、閉所恐怖症になってしまう」(ジェームズフォーリー/映画監督)

「こんなに事が大きくなるとは思わなかった。こんなに多くのプレッシャーがかかるとは。想像できるわけもないだろう。僕らは大学に通いながら、楽しくやってただけだった。悩みはなかった」
「幸運にも契約にこぎつくと、今度はヒットを出さなくちゃ。ヒットが出ると次は・・・・。だれもが『それで満足しちゃいけない』と言う。次のヒットをすぐに出せという。一発屋だと思われたくないだろう?とくる。そういったグループは腐るほどたくさんいるんだから、と」
「2枚目、3枚目とヒットが出て、それ以来ずっとオッケー、それじゃアルバムを出せ。オッケー、それじゃここで演奏しろ、オッケー、今度はこれで次はあれだ、という具合だ。ときどき、自分が巨大な・・・・ロボットみたいに思える。それでも不平不満は言えない。このために努力してきたんだ。やりたかったことばかりだ。でもすごく疲れる」
「すべて順調なときは何の栄誉も与えられず、具合が悪くなると批判されるんです」(リチャード・カーペンター/カーペンターズ)

「こんなことできない。もうがまんできないわ。つくづくいやになったの。なぜこんな生活をしなければならないの?誰かわたしを連れ出して。わたしは普通の生活をしたいの」
「ひとりでいたいのに、いつも誰かが、それもたくさんの人が、そこにいるのよ。まるで見世物だわ」
「恐ろしいのは、周囲を何十人ものスタッフに囲まれて身動きできないでいる日々、何度も何度も次の言葉で引き留められる日々。『スタート』『カット』『本番』『本番13回目』『本番25回目』」
「私のことを、『マリリンは落ち目の女優だ』もう終わったのだと言う人がいるわ。実のところ、もう終わったのだったら、ほっと安堵するわ。というのも、100メートルのランナーがテープを切って、大きな吐息をついてこうつぶやいているような気分だからなの。
『これでよし、もう終わった』
ところが、実際は何も終わっていなくて、相変わらず再びはじめなければならないの、相変わらず。テープを切ったのに!別の作品を撮るのよ!監督なんかとっとと消え去ればいい!」
「有名であるということ、それは毎日の減食療法みたいなもので、満たされることがないのです。嬉しいと思うことはあっても、一時的なものです。ちょうどキャビアみたいなものね。食べるときは素敵ですけれど、食事ごとに毎日毎日それが出てきたら、素敵ではなくなります」
「名声を得るってことは特別な重荷を背負うってこと」
「人気が出るということは孤独を倍増させることね」
「映画スターになるってことは、それを夢見ているときのようには決して心地良いものではないわ。一度でも私が出演の依頼を断れば、もう2度と再びスターの役は回ってこない。選択は2つに1つ、スタジオの奴隷になるか、それともファンには手の届かない有名人のままで終わってしまうか」
「マンションの90階に、ほとんど天上に住んでいても、まるで地下のどん底の人生よ」
「私はときおり人間が本当にやりきれなくなる。人が私と同じように、誰しも、みな問題を抱えていることはわかっていても。けれど私はもううんざりしたわ。理解しようとか、許そうとか、いろんなことを探し求めて、もう、本当に願い下げだわ」
「映画女優であることは、メリーゴーランドの上で生きているようなものなのよ。旅行しても、メリーゴーランドの上をぐるぐる回っているだけ。街角のあちこちに人々がいるが、私は人々を知らないし、人々を見ない。いつも同じ警官、同じインタビュー記者、同じあなたのイメージ。日々、言葉、顔がただ再び戻って来るためにのみ通り過ぎていく。『その夢はすでに見た』と人はよく口にするが、そうした夢の中でのようなもの。そしていつも最初の場所、同じ場所に戻って来るの。映画は子供用のメリーゴーランドだわ」(マリリン・モンロー/女優)

「わたしたちの生活はまるで地獄でした。でも、それはお金が山ほどある地獄・・・」
「もうオペラはたくさん。自己犠牲にも、くたくたになるリハーサルにも、きつい公演にも飽き飽きしたの」
「なにかというと、わたしが悪いと、人は簡単にわたしを責めます・・・そして歌う喜びまでも、わたしから奪い取ってしまったのです。23年間わたしは歌いつづけてきましたが、この数年、それはまるで拷問のようでした。つねに三点ハ音(普通のソプラノの限界音)を出すことを要求され、風邪を引くことも声がかすれるのも許されないのです。観客は怪物です。わたしが舞台へ戻りたいという気が起きないのは、そのためです」
「名声は危険なものです。なぜって、私は身をもって知っているからです。名声には不安がつきまとう。私は拍手が恐いのです」
「絶えることのない闘争、私はひたすら闘わなくてはなりませんでした。決してそれを望んだのではありません。争い事やもめ事は嫌いなのです。そんなことで神経をピリピリさせるのはいやです。でも、いざ闘わなくてはならないときには、やはり闘うことでしょう。これまで私はつねに勝利してきましたが、心からの解放感を覚えたことなどありません。何とも白々しい勝利なのです」
「わたしはもう歌いたくないのです。わたしは生きたい。普通の女として生きたいのです」
「いつも自分の中にある苦痛から解放されるために、神に死を乞い願うまでになってしまいます」
「昔は成功が人生の唯一の目的だと思っていたわ。でも、そのときはまだ若くて分別がなかったから」
「この世にはもはや、正直も道義もないのよ。だれも信用しちゃだめ、一番親しい友人も」
「誰が自分の真の友人か、有名人になるとわからなくなるのよ」
「四方を壁に固まれたような孤独、こういう感覚が子供の頃からずーっと続いている。なぜ一人ぼっちなのか」(マリア・カラス/オペラ歌手)

「正直に言っちゃうけど、(ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット=スミスの娘として注目されて暮らすのは)マジで最低よ」
「成長して自分の人生を理解しようとするとき、『何が起きているのか知る権利がある』みたいに人々に思われるワケ。それってマジで、耐え難いほど最悪」
「でも顔は変えられない。親を変えることもできない。変えられることは何一つないんだから」
「そう、私みたいな立場の子って、ほどんどは鬱になっちゃうのよ」
「気にせず暮らすか引きこもるしかないのよ」(ウィロウ・スミス/歌手)

エルヴィス・プレスリーの孫ベンジャミン・キーオが自殺しましたが、彼は「祖父の名前の重圧に苦しんでいた」といいます。
カート・コバーン(アメリカのロックバンド、ニルヴァーナのボーカル)はショットガンで頭を撃ち抜いて自殺しました。彼は遺書を残しており、以下はその全文です。

「僕はもう長い間ずっと、何かを読んだり書いたりするだけでなく、音楽を聞くことにも作ることにも、喜びを感じなくなってしまっていた。僕は、これらのことを言葉にできないほど罪深く感じている。たとえば、僕らがバックステージにいるとき、ライトが消え、熱狂した群衆の叫び声がはじまっても、それは僕には響かない。
僕は誰にも嘘をつきたくない。それはフェアじゃない。
僕が考える最も重い罪は、まるで100%楽しいかのような振りをして、人々を騙すこと。
ときどき、僕はステージに向かう前に、まるでタイムカードを押しているかのような感覚を覚えていた。僕は、それに感謝するために、力の限りすべてのことを試してみた(本当なんだ、信じてくれ。でもそれでも十分じゃないんだ)
僕が、そして僕たちがたくさんの人たちに影響を与え、楽しませることができたという事実はよくわかっている。
僕は、きっとすべてを失って初めて有難みを理解するナルシストに違いない。僕はあまりにも繊細すぎる。子供の頃に持っていた熱意を取り戻すためには、少し鈍感になる必要がある。
最後の3つのツアーでは、個人的に知っているすべての人やファンに凄く感謝している。でもまだ、みんなに対するフラストレーションや罪、感情を解消することはできていない。人間は皆、良いところがあるし、僕は単純に人が大好きだ。だから、そのことがあまりにも悲しい。
自分は惨めで、ちっぽけで、感謝知らずの、魚座の救いようがない男。どうして楽しめないのだろう?わからないんだ!
僕には、大望と思いやりがある女神のような妻と娘がいる。
娘は、愛と喜びでいっぱいだったかつての自分を嫌というほど思い出させてくれる。彼女は出会った人すべてにキスをする。
なぜなら、みんな、娘に良くしてくれるからだ。そんなことが、どうしようもないほどの恐怖を与えるんだ。僕は、娘が惨めで自暴自棄となって、やがて自分のように死へ向かうロック歌手になるなんて想像に耐えられない。
ただ、楽しい時間を過ごしたこともあった。とても楽しい時間だった。だから感謝してもいる。
けど、7歳のときから、僕はほとんどすべての人間を憎むようになった。なぜなら、他の人間はあまりにも簡単に他人の感情に共感しあっているように見えたから。僕は人を愛し、同時に彼らをとてもかわいそうだと思っているのだろう。焼けついて吐き気のする胃から感謝を伝えるよ。
これまで手紙をくれたり興味を持ってくれてありがとう。
僕は、気まぐれな赤ん坊のように感情の起伏が激しすぎる。
僕は、もうなんの情熱も残っていない。だから覚えておいてくれ。段々と消えていくのなら、一気に燃え尽きたほうがいいんだってことを。
平和、愛、共感。カートコバーン
フランシス(娘)、コートニー(妻)、これから僕は君たちの祭壇にいるよ。コートニー、フランシスを頼んだ。彼女の人生は僕がいないほうが幸せなものになるだろう。愛してる、本当に愛してるよ!」

売れることで幸せになれるなら、三浦春馬も竹内結子も自殺しないですし、沢尻エリカも伊勢谷友介も薬物をやらないでしょう。薬物問題に詳しいジャーナリストの小野登志郎は次のように語ります。
「彼らはいわば感情労働者です。歌や演技で自分の心を表現する。俳優であれば自分の感情がのっとられるほど役にのめり込む。一方、激しい競争社会ゆえにいつ売れなくなるかという不安もつきまとう。オンもオフも常に心が疲弊しやすく、精神的に不安定な人間が多い。クスリの売人からすると、その類いの人間は格好のターゲットです。金もあるし、一度やれば仕事を続ける限り依存しやすいので」
女優の中江有里は元アイドルの川越美和が孤独死したことに触れ、「芸能界は華やかだけど孤独な世界。辞めてしまう人のほうが多いと思う」と語っています。
クイーンズランド大学心理学教授のウィリアム・フォン・ヒッペルは次のように述べています。
「ドイツの格言『楽しみにすることは一番の喜び』を思い出してほしい。目標を達成した時には、必ず失望が後からやってくる。多くの人から崇拝されて名声を得ることは、世界中で最も典型的な夢の一つに違いない。けれど、著名人の波乱万丈の人生や度重なる離婚について少し振り返るだけで、有名にならないほうがはるかに幸せだとわかるはずだ」
ある国民的アイドルのファンだった人が、そのアイドルのその後の転落人生を見てこう言いました。
「10代の頃は自分もこの子だったらなぁと思ったけど、この子じゃなくて本当によかった。人生って最後までわからないねー」

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