科学が近づく大乗仏教の世界

かつて東京帝国大学助教授で念写の発見者である福来友吉は自身の研究から次のように、「大乗仏教が最善の相談相手である」と言いました。
「心霊研究の事実と経典の記録とは、互いに相まって神秘世界を語るものである」
「吾人の研究した心霊現象を理論的に説明するのに、大乗仏教が最善の相談相手である。心霊現象は大乗仏教の教理によりて善く説明せられ、而して大乗仏教の教理は心霊現象の実験により裏書されるものである」
同じことは、超心理研究からだけでなく、本流科学からもいえるようになりつつあります。
たとえば仏教の宇宙観を紹介しましょう。
仏教では、地球のような世界を須弥山世界といいます。須弥山世界が1000個集まった世界を小千世界、小千世界が1000個集まった世界を中千世界、中千世界が1000個集まった世界を大千世界、または三千大千世界といい、大千世界が無限に集まった世界を十方微塵世界といいます。1000は「数限りなく」という意味があります。
現代科学では、地球を含む太陽系の諸星群を1グループとして、これらが数限りなく集まったものを銀河系といい、宇宙は銀河が数限りなく集まってできているとされています。
また、仏教では万物は他のすべてと繋がっており、宇宙は分割不可能な1つの全体として存在していると説いていますが、この点について「タオ自然学」で知られる物理学者のフリッチョフ・カプラは次のように現代物理学と一致していることを明らかにしています。
「量子論は物事の根源的結びつきを暴き出す。それは世界を独立して存在する単位に分割できないことを物語っている。万物は他のすべてと繋がっており、すべての自然現象は究極的に相互に関連している。宇宙は相互に関連し合った1つの全体であり、その中の如何なる部分も他に比べて根源的ではない。あらゆる部分の特性は他のすべての部分の特性によって決定される。あらゆる物事が他のあらゆる物事の結果である。いわば、個々の部分が他の全体を含むのである。出来事1つ1つが全宇宙に影響されている。
すべての自然現象は、どれを説明するにも他のすべてを理解する必要がある。そのため、物理学者は如何なる現象も完全には説明できないことに気づいた。物理学者は自然を近似的に理解することで満足する。物事の根本的合一性・相互関連性は現代物理学が明らかにした重要な事実である」

カリフォルニア大学の物理学者ジェフリー・チューは、彼が苦労して新理論を作った頃、ある日、東洋哲学を勉強していた高校生の息子がこの理論と同じことをしゃべりだしたといいます。
「宇宙は巨大な網の織物であり、その無数の網目の1つずつにそれぞれ鏡があり、お互いにお互いを映し合っている」という華厳経が説く宇宙観と、自分の理論がまったく同じ概念であることを知ってチューは愕然としたといいます。
「1969年のことです。当時『東洋哲学』の勉強をしていた、高校生の息子が、大乗仏教について話をしてくれた時の驚き、悔しさはいまでも鮮明です。私は、仏教とはおそろしく非科学的な感じの概念と思っていましたから、私の理論との結びつきにひどく狼狽しました。それから、ずいぶん時間がかかりましたが、当初の狼狽や当惑は、やがて畏怖の念に変わっていきました」(チュー)
仏教が誕生した約2500年前といえば、地球は平面で端は滝のように流れていると思われていた時代ですが、そのような時代に、すでにこのような宇宙観を展開していたのです。
その他、般若心経の「色即是空 空即是色」や唯識(心理学や大脳生理学)など、科学の仏教への接近がうかがえる点は多々あります。それは多くの人が認めるところで、それがわかる表現をいくつか挙げてみます。
「仏教は近代科学と両立可能な唯一の宗教であり、現代科学に欠けているものを埋め合わせてくれる宗教があるとすれば、それは仏教である」
「科学を何に使うか、その目的を教えてくれるのが仏教である」(アインシュタイン)

「仏教は宗教というよりも、むしろ精神哲学であり、近代科学のように冷静で、かつ客観的である」(C・ハンフレーズ/思想家)

「仏教と物理学の類似点、特に素粒子物理学との類似点は、驚くほどたくさんある。それゆえどちらを学ぼうとする者も他方に価値を見出すに違いない」(ゲーリー・ズーカフ/「踊る物理学者たち」著者)

「科学と宗教の対立の歴史は長い。だが、宗教が仏教なら、対立という言葉は当てはまらない。科学と仏教の間には対立はない。それどころか、同じ真理を探すものとして目標を分け合い、協力し合うことができる。この『真理』は、もちろん、普遍的な意味の『真理』だ」(シャロン・ベグリー/サイエンスライター)

「量子論は、東洋の古の智恵の正しさを例証し、強調し、純化する」(ジュリアス・ロバート・オッペンハイマー/物理学者)

「ブッダは優れた神経科学者であり、物理学者でもあった」
「ウィリアム・ジェームズの心理学と仏教哲学、そして量子論は一致する」(ジェフリー・M・シュウォーツ/カリフォルニア大学精神医学研究教授)

「私は、こうした量子力学の発展による東洋神秘思想への接近に恐怖を抱いている」(ジョン・テイラー/物理学者)

「私は東洋の神秘主義は西洋の科学を超えていると思う。東洋の神秘主義は、西洋の科学がまだ発見していないような自然の奥深いところを理解していると思う。これに対し科学は、まだ自然の中の心らしきところのほんの表面をひっかいただけである」(ブライアン・ジョセフソン)

「なぜ仏教は正しいかという問いに対する私のいちばん短い答えは、私たちが自然選択によって生み出された動物だからだ。自然選択は私たちの脳に傾向をそなえつけた。そして初期の仏教思想家は、利用できる科学的な手段がとぼしい中でその傾向を見極めるというすばらしい仕事をやってのけた。今では自然選択に対する現代の理解と自然選択が生み出した人間の脳に対する現代の理解を踏まえて、この見極めを新たな視点から弁護できる」(ロバート・ライト/科学ジャーナリスト)

「現代物理学的世界(自然)観と、東洋の伝統的自然観にある共通点が存在することは、ハイゼンベルク、湯川秀樹、オッペンハイマー、シュレーディンガーなどの錚々たる物理学者たちがそろって認めているところである」(浅野孝雄/埼玉医科大学名誉教授)

「現代の物理学は近代科学の限界に挑戦しながら、いつのまにか東洋的な世界観に接近をし始めた」(石川光男/国際基督教大学教授)

「現代は、唯識が哲学として求めたことの多くが科学的事実として知られている時代でもあります。このことは、唯識にとって、また仏教にとってまことに幸せなことで、仏教は恵まれた時代にあるといえましょう」(泉美治/大阪大学名誉教授)

「西洋では仰々しく『無意識の発見』などと言っているが、仏教ではそんなの当たり前のことだったのではないか。仏教の『唯識学』などは深層心理学そのもので、千年以上もたってから西洋で『発見』などと言い立てることもない」(河合隼雄/元文化庁長官/京都大学名誉教授)

「仏教の教義は、仏教誕生の2000年後の20世紀になってようやく登場した量子論によって、初めて科学的に立証されたということである」(岸根卓郎/京都大学名誉教授)

「釈尊は、縁起の理法に基づき、世の中に自分だけというものは1つもなく、ものは皆、お互いに繋がり合っていると説いていますが、実際に宇宙の中で、ものが皆、時空を隔ててお互いに不思議な仕方で繋がり合っていることが実験的に確かめられている。この点でも釈尊の教えと現代科学は矛盾するところはないといえるでしょう」
「ガリレオの逸話などから、キリスト教は自然科学とはうまくやっていけないのではないかという印象が強いのに対し、仏教関係ではそのような話は聞かない」(櫛田孝司/大阪大学名誉教授)

「近代量子力学が突きとめた『この世』の本質は、仏教と完全に波長が合っている点に今欧米の科学者たちが深い感銘を受けている」
「量子力学の登場で科学と宗教は否応なく接近しつつあり、将来は必ず交わる運命にある。量子力学の行き着く先は、東洋哲学そのものの仏教思想といえるからである」(コンノケンイチ/サイエンスライター)

「科学は、仏教的な世界観の方へと次第に近づいてきている。キリスト教を真っ正直に信仰しながら科学的に生きることは不可能である」
「特に最近の脳科学の発展は、物質世界と精神世界の壁を次第に破壊しつつあるから、いよいよ科学と仏教のボーダーラインはぼやけてきている。私は、将来ひょっとすると、仏教が科学と一体化するのではないかと思っている」(佐々木閑/花園大学教授)

「明治維新から100年が経過し、近代科学はさらに進歩して、不思議にも東洋哲学に歩み寄ってしまいました」(天外伺朗/元ソニー上席常務/ペットロボットAIBO開発責任者)

「現代物理学はとうとう仏教と同じことを言い出しました。私は仏教は物理学の進んで行く究極のところを先取りしていたといえるように思います」
「現代科学と仏教とは相互に矛盾はなく、仏教は科学を包み込んで説くことのできる唯一の宗教です」(水原舜爾/岡山大学名誉教授)

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