勤行とは
勤行(ごんぎょう)は、「お勤め」ともいい、時間を決めて阿弥陀仏の前で経典(正信偈)を読むことで宿善を積む儀式です。
どんなに忙しくてもやる
勤行は、生活の核となるものです。
ですので、どんなに忙しくても勤行だけは欠かさず行うべきです。毎日、少なくとも朝と晩の1回ずつ行いますが、上限回数は決まっておらず、何回しても構いません。回数より中身が重要です。今の勤行の形式は蓮如が定めたものですが、おそらく何回もやる人がいないことを見通してこうしたのでしょう。
・わからなくても読む
「読書百遍意自ずから通ず」という諺もあるように、最初は意味がわからなくても繰り返し行うことが大切です。やがて、ところどころで意味がわかってきます。
・自己を知る
勤行に限りませんが、阿弥陀仏や阿弥陀仏の極楽浄土を思い浮かべてやるべきです。集中して、他ごとを思わずに一心に行い、馬や猿のように暴れまくる本性を見るのがお勤めです。
・聖教は大切に扱う
法が説かれている聖教を疎かにすることは謗法罪です。大切に扱い、床に置いたりしないようにします。
正信偈
正信偈は、正信念仏偈の略で、教行信証に書かれています。「偈」とはサンスクリット語でカーダといい、仏教的な詩のことです。正信偈は韻文で節がついていますが、勤行は毎日するものなので続けやすくするためです。