仏教と蓮華の深い関係

仏教には蓮華がよくでてきます。

蓮華の五徳

蓮華には次の五つの徳が備わっていると説かれます。

1.淤泥不染の徳
蓮は泥から咲きますが、自浄作用があり泥に染まらず綺麗に咲きます(いわゆるロータス効果)。
他力信心煩悩まみれの心に咲きますが、煩悩が少しも障りにならないということです。
2.一茎一花の徳
蓮は、一つの茎に一つの花を咲かせます。
人生の目的は、自分以外変わりはいないということです。
3.花果同時の徳
普通の花は3分咲きとか5分咲きというように徐々に花が開きますが、蓮の花は音を立てて一気に開きます。そして、花が咲くと同時に実をつけます。
一念で信心を獲得し、同時に極楽に生まれるということです。
4.一花多果の徳
蓮は、一つの花から多くの種がとれます。
死の解決をすることで無数の利益を得るということです。
5.中虚外直の徳
蓮の茎は中の空洞が真っ直ぐになっています(外直)。
死の解決をした人は真理に明るく、強く逞しく生きるということです。

分陀利華

死の解決をした人は分陀利華にたとえられます。
分陀利華とは白蓮華のことです。仏教では、白蓮華を花の王とし、最も勝れている華と説きます。
「仏言広大勝解者 是人名分陀利華」(正信偈)
(書き下し:仏は広大勝解の者と言い、是の人を分陀利華と名づく)
(訳:仏はこの人を広大無辺の勝れた智恵を得た者であると誉め称え、白蓮花のような人と名づける。)

「もしよく相続して念仏する者、この人甚だ希有なりとなし、さらに物としてもってこれに方ぶべきこと無きことを明かす。故に分陀利を引きて喩へとなす。『分陀利』と言うは、人中の好華と名づけ、また希有華と名づけ、また人中の上上華と名づく、また人中の妙好華と名づく。この華相伝して蔡華と名づく。もし念仏の者は、即ちこれ人中の好人なり、人中の妙好人なり、人中の上上人なり、人中の希有人なり、人中の最勝人なり」(観無量寿経疏)
(訳:もし、よく相続して念仏する人は、甚だたぐいまれで、他に比べられるものがないので、分陀利華にたとえられる。分陀利華というのは、人間の世界での好華と名づけ、また稀有の華とも名づけ、また上々の華とも名づけ、また妙好華とも名づける。この華は、古来より蔡華(めでたい花)と名づけられている。死の解決をした人は、人々の中での好人であり、妙好人であり、上々人であり、稀有人であり、最勝人である)
仏教の篤信者を妙好人といいますが、この観経疏の一文に由来します。

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