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「不思議」は仏教用語。仏教が説く5つの不思議と最も不思議なこととは?
不思議とは 「不思議」という言葉は、元は仏教用語で、人間の理解や想像を超越しているという意味です。 5つの不思議とは この世には様々な不思議なことがあり、たとえば、智度論の中には、次のように「五つの不思議」と呼ばれるものが説かれています。衆生多少不思議:多くの生物が尽きない不思議業力不思議:善悪の果報が計りの如く正確にあらわれる不思議龍力不思議:気象の不思議禅定力不思議:信心決定した人が長い寿命を […]
キリスト教だけじゃない。差別やいじめは人間の本性。人間は命は平等とは思っていない。仏教が説く絶対平等の世界とは。
差別心は人間の本性 人間は利己的であるために、どうしても差別心があります。たとえば、遠いアフリカの子供が餓死しても、自分の子供のかすり傷ほども驚かないでしょう。これは、アフリカの子供と自分の子供とで愛情に差別があるためです。「人間は生まれつき人種差別的、自民族中心主義的なのであり、むしろ社会化と教育を通じて、そのような性癖を抑制することを学ぶのである」(アラン・S.ミラー/北海道大学教授/「進化心 […]
東条英機の生涯に学ぶ人生の目的
太平洋戦争を指揮した東条英機は、「カミソリ東条」の異名を持ち、「首相」「陸相」「内相」を兼ね、後に「軍需相」「参謀総長」まで兼ねた大変な権力者でした。しかし、周知の通り、A級戦犯として軍事裁判にかけられ死刑判決を受けました。権力の頂点から死刑囚です。逮捕される直前には拳銃で自殺を図ってもいます。その理由について東条は、「捕虜となるな、死を選べ、と戦陣訓を教えていたので、自らそれを実行したまで」と語 […]
どれくらい真剣に聞けばいいのか。先人に学ぶ
仏教では聴聞がいかに重要かはこちらで説明しました。 仏法は聴聞に極まる 聞くだけなのに難しい理由 聴聞といっても真剣に聞けば大きな宿善となりますが、真剣に聞かなければ大した宿善にはなりません。もっと言えば、真剣に求めること自体が聴聞になり宿善になります。たとえば、山本良助の場合、必死で善知識を求めること自体が聴聞になっていたといえます。 山本良助に学ぶ「聴聞」 彼を導いた庄松は教授の善知識とはいえ […]
苅萱道心に学ぶ聖道門の限界
九州は筑前国に、加藤左衛門繁氏という21歳になる侍がいました。繁氏は、九州6か国の領袖として権勢を誇り、19歳の妻と、3歳になる娘、千代鶴姫と暮らしていました。ある日、妻と妾が仲良く将棋を差しているところを、繁氏は障子越しに見ていました。すると突然、2人の髪が逆立ち、蛇が絡み合っているように見えました。上辺は仲良さそうに振舞っていた2人ですが、内心は争っていたのです。繁氏が城中で花見をしていた時の […]
「不退転」という言葉は元は仏教用語。どんな苦しみがやってきても退転しない境地がある
「不退転」という言葉は、現代でも「不退転の決意で臨む」などと使われますが、元は仏教用語です。 不退転の境地 以下の記事で詳しく説明したように、世間一般で幸せとされている境地は、無常の幸福であり時間とともに退転してしまいます。特に人間最大の苦しみである死がくれば必ず退転してしまいます。 幸福には致命的な欠点がある 一方、死の解決の境地は不退転の境地です。 退転する悟り、しない悟り 悟りの52位中、4 […]
すべての人間は、無明という自覚症状がない恐ろしい病にかかっている
無明とは 無明とは、無明の闇とも、三途の黒闇ともいい、書いて字の如く、明かりの無い真っ暗な闇のような心で、何をやっても安心・満足ができない心です。最も根本的な煩悩であり、この無明の心を持っているために、すべての人間は根本的に幸せにはなれないということです。 恐ろしき病 死後の地獄を惹起させるため、無明は非常に重い病にたとえられます。蓮如は「無始よりこのかたの無明業障の恐ろしき病」と表現しています。 […]
仏教と蓮華の深い関係
仏教には蓮華がよくでてきます。 蓮華の五徳 蓮華には次の五つの徳が備わっていると説かれます。 1.淤泥不染の徳蓮は泥から咲きますが、自浄作用があり泥に染まらず綺麗に咲きます(いわゆるロータス効果)。他力信心は煩悩まみれの心に咲きますが、煩悩が少しも障りにならないということです。2.一茎一花の徳蓮は、一つの茎に一つの花を咲かせます。人生の目的は、自分以外変わりはいないということです。3.花果同時の徳 […]