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キリスト教だけじゃない。差別やいじめは人間の本性。人間は命は平等とは思っていない。仏教が説く絶対平等の世界とは。

差別心は人間の本性 人間は利己的であるために、どうしても差別心があります。たとえば、遠いアフリカの子供が餓死しても、自分の子供のかすり傷ほども驚かないでしょう。これは、アフリカの子供と自分の子供とで愛情に差別があるためです。「人間は生まれつき人種差別的、自民族中心主義的なのであり、むしろ社会化と教育を通じて、そのような性癖を抑制することを学ぶのである」(アラン・S.ミラー/北海道大学教授/「進化心 […]

東条英機の生涯に学ぶ人生の目的

太平洋戦争を指揮した東条英機は、「カミソリ東条」の異名を持ち、「首相」「陸相」「内相」を兼ね、後に「軍需相」「参謀総長」まで兼ねた大変な権力者でした。しかし、周知の通り、A級戦犯として軍事裁判にかけられ死刑判決を受けました。権力の頂点から死刑囚です。逮捕される直前には拳銃で自殺を図ってもいます。その理由について東条は、「捕虜となるな、死を選べ、と戦陣訓を教えていたので、自らそれを実行したまで」と語 […]

どれくらい真剣に聞けばいいのか。先人に学ぶ

仏教では聴聞がいかに重要かはこちらで説明しました。 仏法は聴聞に極まる 聞くだけなのに難しい理由 聴聞といっても真剣に聞けば大きな宿善となりますが、真剣に聞かなければ大した宿善にはなりません。もっと言えば、真剣に求めること自体が聴聞になり宿善になります。たとえば、山本良助の場合、必死で善知識を求めること自体が聴聞になっていたといえます。 山本良助に学ぶ「聴聞」 彼を導いた庄松は教授の善知識とはいえ […]

苅萱道心に学ぶ聖道門の限界

九州は筑前国に、加藤左衛門繁氏という21歳になる侍がいました。繁氏は、九州6か国の領袖として権勢を誇り、19歳の妻と、3歳になる娘、千代鶴姫と暮らしていました。ある日、妻と妾が仲良く将棋を差しているところを、繁氏は障子越しに見ていました。すると突然、2人の髪が逆立ち、蛇が絡み合っているように見えました。上辺は仲良さそうに振舞っていた2人ですが、内心は争っていたのです。繁氏が城中で花見をしていた時の […]

「不退転」という言葉は元は仏教用語。どんな苦しみがやってきても退転しない境地がある

「不退転」という言葉は、現代でも「不退転の決意で臨む」などと使われますが、元は仏教用語です。 不退転の境地 以下の記事で詳しく説明したように、世間一般で幸せとされている境地は、無常の幸福であり時間とともに退転してしまいます。特に人間最大の苦しみである死がくれば必ず退転してしまいます。 幸福には致命的な欠点がある 一方、死の解決の境地は不退転の境地です。 退転する悟り、しない悟り 悟りの52位中、4 […]

すべての人間は、無明という自覚症状がない恐ろしい病にかかっている

無明とは 無明とは、無明の闇とも、三途の黒闇ともいい、書いて字の如く、明かりの無い真っ暗な闇のような心で、何をやっても安心・満足ができない心です。最も根本的な煩悩であり、この無明の心を持っているために、すべての人間は根本的に幸せにはなれないということです。 恐ろしき病 死後の地獄を惹起させるため、無明は非常に重い病にたとえられます。蓮如は「無始よりこのかたの無明業障の恐ろしき病」と表現しています。 […]

仏教と蓮華の深い関係

仏教には蓮華がよくでてきます。 蓮華の五徳 蓮華には次の五つの徳が備わっていると説かれます。 1.淤泥不染の徳蓮は泥から咲きますが、自浄作用があり泥に染まらず綺麗に咲きます(いわゆるロータス効果)。他力信心は煩悩まみれの心に咲きますが、煩悩が少しも障りにならないということです。2.一茎一花の徳蓮は、一つの茎に一つの花を咲かせます。人生の目的は、自分以外変わりはいないということです。3.花果同時の徳 […]

阿弥陀仏とは?釈迦の先生でもある阿弥陀仏について説明します

阿弥陀仏とは 阿弥陀とは サンスクリット語のアミターバ(無量の光明)とアミターユス(無量の寿命)に共通するアミタ(無量)に漢字をあてて阿弥陀になったといわれています。「かの仏の光明、無量にして、十方の国を照らすに、障碍するところなし。このゆえに号して阿弥陀とす」(阿弥陀経)(訳:その仏の光明は無限であり、すべての世界を照らし、妨げるものは何もないので阿弥陀という) 「かの仏の寿命およびその人民も、 […]

仏教は神を否定する。神仏一体は間違い

神と仏はまったく違う 神も仏も同じようなもんだと思っている人は多いですが、まったく違います。 仏とは何か?釈迦も仏、真理も仏。 仏教は神を否定する 仏教では、次のように厳しく神を排斥します。「占相を離れ、正見を修習し、決定して深く罪福の因縁を信ずべし」(華厳経)(訳:吉凶といった占いを止め、正しい考え方を学び、善であろうと悪であろうとすべて明確な因果関係があるという因果の法則を深く信じるべきである […]

宗教は日常に浸透している。宗教の布教方法はだいたい決まっている

数多くの宗教がありますが、信者を獲得する方法というのは、だいたい決まっています。直接的に教義を広めるだけでなく、金儲けをしたりイメージを刷り込んだりといった具合に間接的に広める方法もあります。・教義を広める宗教を名乗って活動するとは限りません。学習塾の運営元が宗教団体といった具合に、隠して活動することも非常に多いです。宗教と親和性のある教育系のサービスを展開することが多く、仏教系ならヨガ教室なども […]