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「健康」はない。人間の致死率は100%。

人間は必ず死ぬ 「生あるもの必ず滅す」といわれるように、すべての人は死から逃れることはできません。人間は膨大な金と時間と労力を使って、必死に死を遠ざけ抵抗しますが、必ず負けることが決定しています。 致死率100% 幸せな時であろうと不幸な時であろうと、意識するとしないとにかかわらず死は確実に近づいています。「人生は死に向かっての行進」と言った人もいますが、統計上は、死ぬ確率は年齢とともに上がり、最 […]

現代医学と仏教の死の定義を比較する

死の定義について、現代医学と仏教とで比較してみます。 現代医学 まずは、現代医学による死の定義です。・脳死説脳幹を含むすべての脳の機能の不可逆的停止をもって死とみなす説。人工呼吸器によって心臓や肺は機能している状態。 ・三徴候説(通説)「呼吸」「脈拍」「瞳孔反射機能」の不可逆的停止をもって死とみなす説。つまり、息をしておらず、心臓が停止して脈拍がなく、瞳孔が開き、光をあてても反応がない。この説が現 […]

「我に七難八苦を与えたまえ」苦しみに立ち向かう幸せがある。しかし、その幸せも無常。努力し続ける人生で終わってはならない。

苦しみに立ちむかうことは道徳倫理でも言われることですが、自己を知る上でも重要です。・苦は楽の種「楽は苦の種」「苦は楽の種」という諺もありますが、楽は人間を弱くし、結果として苦しみも多くなり、逆に、苦は人間を鍛え、結果として楽も多くなります。精神も肉体のように休ませると弱くなり、働かせると強くなるのです。心理学でも、精神力は筋肉と同じように鍛えられることがわかっています。「苦難が神経の抵抗力をつけ健 […]

死の解決をすれば寿命が延びる

仏教の目的は悟りを開くことであり、悟りが実在する境地であることはこちらで詳しく説明しました。 「悟り」とは何か?本当に可能なのか?どうしたら開けるのか?どれほど難しいのか? あくまでオマケですが、様々な現世利益もついてきます。たとえば、寿命が延びるということもあります。心と肉体は密接不二の関係があり、心が健康になれば肉体にも良い影響を与えます。不二とは、紙の裏表のように、二つではないが一つでもなく […]

人間には優劣がある

人生には目的があります。 やっぱり人生には目的があった!「生き方は人それぞれ」ではない 人生にはゴールに相当するものがあるということであり、ゴールに近いか遠いかによって、人間のレベルを分けることができます。〇大まかなレベル個人差はありますが、大きく次の5種のレベルに分類できます。遠い順から書きます。・異安心の人(レベル1)異安心の人たちが1番ゴールから遠い人であり、1番不幸な人といえます。なぜそう […]

回向せしめたまへり

回向とは、廻向とも書き、「差し向ける」「与える」といった意味があります。回向には、自力回向と他力回向の2種類あります。 自力回向 自力回向とは、自力の善で救おうとすることで、たとえば聖道門の修業がそうです。 他力回向 自力回向に対して、阿弥陀仏のほうから人々に救いの働きを差し向けることを他力回向といいます。その他力回向に、往相回向と還相回向の2つがあります。 往相回向 往相回向とは、穢土から浄土へ […]

善知識に出遇えないと大変なことになる

知識とは、仏教用語で「仏教の先生」という意味です。知識には善悪があり、善知識と悪知識がいます。善知識とは、仏教の正しい先生という意味で、死の解決の体験と教学、開顕力がある人をいいます。狭い意味では釈迦を指し、広い意味では釈迦の教えを間違いなく伝える人を指します。善知識の親分が釈迦です。初心者の人などで、善知識という言葉に違和感を覚える人がいます。この違和感は、他の多くの仏教用語と同様に偏見から来る […]

「一念発起」は仏教用語。一念とは。

「一念発起」という言葉は現代でも使われますが、元は仏教用語です。仏教では「いちねんぽっき」と読み、次のように使われます。 「一念発起のかたは正定聚なり。これは穢土の益なり。つぎに、滅度は浄土にて得べき益にてあるなりと心得べきなり。されば、二益なりと思うべきものなり」(御文)(訳:死の解決をすれば正定聚となるが、これはこの世の利益である。仏の悟りは、死後に極楽浄土に往生して得る利益である。こういうこ […]

経典

仏教は「仏の教え」と書きますが、仏とは釈迦を指します。釈迦は35歳で仏の悟りを開き、80歳で入滅しましたが、仏として45年間布教した教えを、今日、仏教と呼んでいます。そして、釈迦が説いた教えを記録したものを経典と呼びます。ですので、経典を根拠にしていない教えは仏教とは呼べないということになります。・結集釈迦の入滅後、仏の教えを成文化するため、500人の記憶力抜群の仏弟子たちが集まって行われた仏典編 […]

日本の主な宗派

仏教はインド、中国を経て日本にやってきました(三国伝来)。日本には様々な宗派がありますが、どの経典を重視するかによって宗派が分かれています。主な宗派と開祖、重視する経典を挙げます。<自力聖道門>・天台宗 伝教 法華経・真言宗 弘法 大日経・禅宗(曹洞宗) 道元 涅槃経や楞伽経など・禅宗(臨済宗) 栄西 涅槃経や楞伽経など・禅宗(黄檗宗) 隠元 涅槃経や楞伽経など・華厳宗 審祥 華厳経・法相宗 玄奘 […]